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January 26, 2005

ほっとする水曜夜

午前中と昼間はひたすらInformation Seeking Behavior(情報検索行動)の
リーディング課題を読み倒す。1週間に100ページほどの論文だけれども、
まだ分野の知識に慣れていないので丁寧に読まなきゃいけない。
自然とペースも遅くなり、ずいぶん時間がかかってしまう。

夕方7時からはビジネススクールのネットワークインフラビジネスの授業。
アメリカ通信業界の熾烈な競争について分析とディスカッションを繰り広げた。

とにかく発言合戦なので、1週間の授業の中でこの日が一番緊張する。
10時にこの授業が終わると、毎週いつもほっと安心。大変な授業だけれども、
楽しさと充実感も一番なので、疲れるけど悪い気分じゃない。


冬は夜になるとめっぽう寒い。(-14℃くらい?)帰り道に100メートルの距離を
歩くだけでも、途中で喫茶店に入って暖を取りたくなる。

同じ授業を取っているSchool of Informationの日本人・有以子さんと、授業の
後に喫茶店で少し話をした。彼氏の香港人・Stevenも交えて英語で就活トーク。
思えば僕は新卒就活だけど、有以子さんは職務経験があるから中途採用なのだ。

就活と夏のインターンシップ。2つの課題が目の前にある。

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January 25, 2005

移籍完了!

午後2時半に、Judy Olson教授のオフィスアワー(自由訪問時間)へ行く。
心理学の授業を免除できるかどうか、最終の正式交渉。
学部時代の成績表(英文)と履修内容の説明文(自作+学科長の署名入り)を
見せて、自分が心理学の授業をいくつも取ってきたことを一つ一つ説明する。

OKはすんなり出た。Judy Olson教授が僕の履修計画票にサラサラッと
「心理学の授業は免除。Judy Olson、2005年1月25日」
とサインしてくれる。これで晴れて正式に免除成立!
急転直下の移籍だったけれども、嘘のように成功してしまった。
21日にアドバイスをくれた韓国人のEKには、すぐにでもお礼を言いたい気持ちだ。


一つの出来事は不意にいくつものチャンスを生む。この授業の移籍は、実は
ただの履修変更だけではないのだ。卒業までの履修計画、夏のインターンシップ…。
移籍が成功したことで、予想以上の可能性が広がっていることに気がついた。

この1年間、3月以降はIPLを中心にして活動していくことになるかもしれない。
とりあえず、まずは企画書を書くところから始めよう、と気を引き締めた。

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January 24, 2005

Internet Public Library

授業移籍キャンペーン第2弾、「IPLのクラスにもぐりこもう」。
(※第1弾は「心理学の授業を免除してもらおう」です、ちなみに。)

School of Informationは図書館学の分野では全米トップにランクされていて、
図書館関係の分野がめっぽう強い。1996年には世界で初めてインターネットで
図書館を開くというInternet Public Library(IPL)構想を実行に移し、当の
IPLサイトは月間100万人の訪問者が来る、という超有名サイトに成長している。

IPLは数名の専任スタッフの他に数十名の学生で運営されていて、毎学期に
「IPL運営の実習ワークショップ」という授業が自由に選択履修できる。せっかく
School of Informationにいるんだからぜひ取ってみたい!と思ったものの、
今学期は同じ時間に開講される心理学の必修に邪魔されて取れなかった。

そう諦めかけていたところに、先週21日の韓国人・EKのアドバイス。心理学の
授業を免除してIPLの授業に移籍できるかもしれない、ということで、今日は
とりあえず移籍を前提としてIPLの授業に入れてもらえるかどうか聞きに行った。

クラスに入ってきた教授を授業の直前につかまえて移籍交渉をする。
「この実習であなたは何をしたいの?」
と聞かれたので、とっさに
「プログラミングのスキルを活かして自分の思いついた企画をIPLでやりたい」
と答えてみた。嬉しいことにすんなりOKが出て、IPLのクラスに入れることに。
来週までに企画書を書いてきて、と言われたので、二つ返事でうなずいた。

残るは心理学の授業の免除のみ。明日、担当のJudy Olson教授と会う予定だ。
履修変更の最終締め切りはちょうど明日。ギリギリの勝負だけど、勝利は目前、


、、、のはず…。

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January 23, 2005

Frozen Town

ビジネススクールの授業(Network Business Infrastructure:情報通信の
技術経営?)のリーディング課題を読む。ただただ読む。読むだけの1日。
それでも半分読み終わらないのだから難儀だ。

それにしても、リーディングの種類によって読むスピードがずいぶん違うことに
ふと気が付いた。得意な分野だと1日に本1冊読むのもあまり苦労がないのに、
不慣れな文章だと20ページを読むのに丸1日かかってしまう。MBAの教材も
ビジネス流の婉曲で凝った言い回しが多く、そうして描かれた事例を裏の裏まで
論理的に読み解くのでものすごくペースが遅くなりがちだ。課題や授業をこなして
切り抜けるだけなら割と簡単にできるけれども、きちんと学ぼうとすると英語力の
不足を痛感する。MBAで実力をつけて卒業する人はすごい、と思う。


夜に日曜恒例のNHKニュースをつけていたら、不意に昨日の大雪の話が流れた。
そうそう昨日はすごかったよな、と思いながら見ていたら、突然アナウンサーが
「ミシガン州では…」。なんでも州の西部で洪水があって、その洪水が極寒で
街ごと凍り付いてしまったらしい。見事なフローズン・タウン。

さすがに数百キロ以上離れた場所なのでAnn Arborからすれば対岸の火事だけど、
洪水が凍る寒さなのはすんなり理解できた。近くの公園の大きな川も凍ってるしね。

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January 22, 2005

やりなおし

吹雪の土曜日。いつも雪が降るミシガンでもこれだけの大雪が降るのは珍しく、
車道にはどっさりと雪が積もっていた。家から20m先のベトナム料理屋に歩いて
昼食をとりにいくのも一苦労だ。窓から外を見ると、吹雪で100m先の建物も見えない。


終わったはずのExcel授業の宿題を整理していたら、不幸にも(幸運にも?)奇妙な
出題ミスに気付いてしまった。出題されている問題の一部が、シラバスの2箇所で
違っているのだ。嫌な予感がしながら教授にメールを送ってみるとすぐに返事が来る。
案の定出題ミスで、しかも僕が最初に気付いていなかった方の記載が正しいらしい。
要するに、無駄な問題を2つやってしまい、本来やるべき問題はまだやってないのだ。

がっくりしながら午前中は課題のやり直しをした。終わっていたと思ったものが
実は終わっていないというのは妙に疲弊を誘う。それでも2時間ほどで2問をこなし、
すべての自己採点を終えて再度・完パケですべての宿題を仕上げた。
今度こそ、Excelはこれで終わりのはず…!


夜になって、昨日授業の変更について教授に出した2通のメールが返ってくる。
心理学入門クラスの免除は多分OKで、火曜日にOlson教授と面会を予約。
インターネット図書館の実習に関してはとにかく月曜日の授業に来てほしい、
とのことだった。だいぶ光が見えてきたかもしれない。

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January 21, 2005

RUSH and waive!

-10℃に静かに冷えた空気。夜明け直後の朝日の中を、朝一番の授業に向かう。
こんなに凍てついていても、日差しを浴びると爽やかな気分になるから不思議だ。
ミシガンは時差地域の西端にあるので、冬は朝8時半ごろにならないと日が出ない。
9時からの授業と言っても、生活の実感的には超・早朝授業ということになる。

Information Seeking Behavior(情報検索行動)の3時間授業。15人ほどの
こじんまりとしたクラスになった。輪っかになって学生が適度に発言しながら、
教授がその週のテーマを解説していく。同学年で知り合いのクラスメートも多く、
ビジネススクールよりも遥かに和やかな雰囲気。思えば同期の知人達とも
今学期でお別れになる。みんなあと数ヶ月で、一足先に卒業してしまうのだ。
そう思うと少し神妙な気持ちになった。


授業の途中休憩の時、インドネシア留学生のDavidと廊下で話をしていると
(彼の国は津波で被害を受けて大変らしい)、たまたま韓国人の友人・EKが
通りかかった。(彼女は本当はヨンキョンというのだけれども、発音しにくいので
本人の希望でEKと呼ばれている。)EKも混じって就職やら今学期の履修やらの
話をしていたその時、彼女が不意に衝撃的な発言をする。

「必修の心理学入門の授業?私、このあいだ教授に頼んで免除してもらったわよ。
学部でいっぱい心理学の授業取ったんだもん。」


なんですってーーーー!!

今学期、本当はInternet Public Librarary(インターネット図書館)の実習を
履修したかったのに、必修の心理学入門が邪魔して取れなかったのだ。
学部時代は心理学の授業は山ほど取ったし、そんなことなら僕も免除して
もらえば良かった、とその瞬間に激しく後悔した。必修の授業の中でも
プログラミングの必修は免除できると公式に告知されているのだけれども、
心理学入門を免除できるとはどこにも表立っては書いていない。一体EKは
どうしてそんな発想が出てきたんだろう。

話を聞いてしきりに悔しがっていたら、そんな様子を見かねてEKが一言。
「今からでも頼んでみたら?履修登録の締め切りは週末はさんで4日後だけどね。
今日の午後中に手続きしてみれば間に合うかもよ。」


…そこからが忙しかった。

授業が終わるや否や、まずはいったん部屋に戻って学部時代の成績表やら
関連書類やらを全部引っ張り出してくる。(それが免除のための証明になるのだ。)
時間的に昼食がまったく食べられない勢いだが、この際そんなものは関係ない。

成績表の記載を確認すると、まさに心理学っぽい授業名が羅列されていた。
日本の大学の成績表はえてして英訳がムチャクチャで、授業名から内容がまったく
分からないことが多く、そのせいでアメリカの大学に認めてもらえないことも多い。
正直、きちんと記されているのは本当にラッキーだった。


では次に、教授を捕まえなきゃいけない。

EKが免除の依頼をしたというのは僕も親しいFurnas教授。だが彼は超多忙の身。
普通に行ったのではまず捕まらない。時間割表で授業日程を確認すると、
なんとたまたま午後1時から彼の授業があった。チャンス!

午後1時というと、なんとたったの30分後。気付いた瞬間には部屋を飛び出し、
再び校舎へと向かう。(こういう時に、大学の至近に住んでいるのは便利だ。)
研究室の前でFurnas教授を待ち伏せし、「授業だから忙しい、無理」とイヤがる
教授に無理やり食いつきながら状況を説明する。首相のぶらさがり記者よろしく
教室までそのまま着いて行き、なんとか話をすることが出来た。

「まず大丈夫じゃないかな、免除は。ただ、これから授業しなきゃいけないし、
カリキュラムを統括をしてるのはJudy Olson教授だから、彼女に話してよ。」

Furnas教授にそう言われ、今度は慌ててOlson教授を探しに行く。彼女の研究室が
あるべき場所にいくと、なぜか無い。別の人になってる。なぜ!?と思い事務室にいた
学部長秘書さんに聞くと、なんとNorth Campusに引っ越したらしい。しかも今日は
ビジネススクールで授業をしているとのこと。おいおい、どうしろと…。

学部長秘書さんにあちこちに電話をかけてもらったりして捕まえようと試みたものの、
どうしても居場所を把握することが出来なかった。「メールするのがいいんじゃない?」
とのことだったので、その日は諦めることにした。今が金曜日、履修登録の締切は
来週の冒頭。まだギリギリで時間はある。


この時点で3時。いい加減空腹で倒れそうだったので、いったん家へ戻って
今後の情報収集ついでに20分でカップラーメンをすする。とにかく時間が勝負。

まだ仕事は残っている。取りたかったインターネット図書館の実習に入れて
もらえるかどうかが分からないのだ。授業開始からもう2週間も経っている。
アメリカでは初回を逃すと入れない授業も多い。特に実習系の授業ならなおさらだ。

再び学校に戻って実習を教えている教授の研究室に行くと、部屋はもぬけの殻。
隣の部屋にいた教授に聞いてみると、なんでも風邪を引いて休んでいるらしい。
急いでいるときに限ってすべてのタイミングが狂うのはどうしてなんだろう。


仕方ないので連絡先をメモしてすぐさま家に帰り、教授にメールを入れておいた。
教授は週末にメールを読んでくれるんだろうか…。超多忙のOlson教授に何とか
会って正式に免除の許可をもらうことと、インターネット図書館の実習に入るための
許可をもらうこと。2つのハードルを越えなきゃいけない。

クラスの移籍が実現すればいろいろな面で物事が楽に、そしてたのしく
なるはずだけど、まだゴールはぼんやり霧の中。(吹雪の中?)
タイムリミットは週明けの火曜日。果たして間に合うのだろうか。


2月の末にある1週間の春休みにSanta Feの父の家に遊びに行くことになっていて、
夜にインターネットで航空券を予約した。この時期はチケットがずいぶん安い。
運次第で空席があればファーストクラスにアップグレードしてくれるらしいのだけど、
どうなるだろう。アメリカ国内線はファーストクラスだけご飯が出てくるのだ。わくわく。

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January 20, 2005

ピザの日・ピザの街

自分の住んでいるマンション(?)には、2週間に1回、ピザの日というのがある。
地元の宅配ピザ屋さんが1階のロビーまでやってきてピザの箱を山と積み、
1枚を$6(600円!)で売ってくれるのだ。トッピングは単純なのしかないけれど
(マッシュルームだけとか)、サイズが大きいので1枚で4人ぶんくらいある。
冷凍しておくと4回ぶんの食事になるので、2週間に1回たった$6出して買うだけで
時々食べる昼食のピザには事欠かない。アメリカはピザが安いのだ。

(本当は、ピザ1枚$6というのはアメリカでも破格の値段。1年前にそのピザ屋が
オープニング記念イベントで1階ロビーで格安販売をやったらバカ当たりしたのが
事の始まりで、本当は1回限りのイベントがいつの間にか隔週の恒例行事に
なってしまったのだ。当時はピザ屋もそんなに売れるとは思ってなかったらしく、
1年前の1階ロビーは大惨事に近い待ち行列になっていた。)

ちなみにAnn Arborというのはピザの街で、そこらじゅうに宅配ピザ屋がある。
数ヶ月に一回は「宅配ピザ屋が新たにオープン!」というチラシがポストに。
それもそのはず、Ann Arborはなんとドミノピザの発祥の地!なのだ。
なんでこんな片田舎の街からピザ屋が世界進出したのかよく分からないけど(笑)、
きっとピザはアメリカ人にとってのソバみたいな食事なんだろう。
(僕もテキサスの小学校にいた頃は食堂で毎日チーズピザばかり選んでいた。)


そんなピザの日の格安ピザを食べながら、今日も1日部屋にこもってリーディング。
ここ数日すこしハードにやりすぎたので、今日は途中で昼寝をしてしまった。

おかげで頭が冴えたのか、「情報検索行動」の授業のリーディング課題を
読みながら自分の研究へのヒントもいっぱい思いついた。この先生の出してくる
リーディングの教材には、いつも自分の研究へのヒントがいっぱい隠れてる。
若い韓国人で女性の優しい教授なのだけれども(きっと相当優秀なんだろうなぁ…)、
不思議とインスパイアされることが多い。研究分野は全然違うのにどうしてだろう。

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January 19, 2005

祝!Excel完了

ついにExcelの課題が6週間ぶん全部終わった。スタートしてからぴったり2週間。
まさに計画通りのスケジュールで終わって嬉しかった。終了の瞬間ガッツポーズ。
これで1つの授業とオサラバすることができる。(期末試験はあるけど…。)


早めの夕食を済ませて、7時からはビジネススクールでの夜間授業が3時間。
ちょっぴり“残業気分”(?)だ。最初の1時間半は教授がスライドで講義をして、
後半1時間半はリーディングの教材(ビジネスの事例分析)をネタにして
教授が司会をしながら学生が議論をする。「このビジネス戦略のポイントは?」
といった質問を教授が投げかけ、学生が色々な視点からそれに答えていく。

授業ではとにかく喋った者勝ちなので、他のMBA学生たちが発言する合間を縫って
何度か合いの手を入れる。発言しないと授業に貢献していないとみなされるので
(なにせそれで退学になった博士課程の学生がいるくらいだ)、授業はさながら
ちょっとした戦場のように。特にMBA学生はみんな活発旺盛なので、試験の出来とは
別次元での“学生間での競争”が激しい。コンマ数秒でもタイミングを逃すとすぐに
別の人に喋られてしまう。何か言えそうなネタが振られたら瞬発力で喋らないと
いけないので、これも英語で会議をするビジネスのトレーニングなのかもしれない。

とはいえ、クラスは11人しかいないので授業の雰囲気はとても穏やか。内容も
とても楽しいので申し分ない。エネルギーは使うけど、やりがいはある授業だ。
これからどんどんキツくなってくるので、どうかついていけますように。。

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January 18, 2005

-19℃

絶対にこれ以上寒くはならない(なれない)だろう、というレベルの気温。
昼過ぎまで-19℃の気温がつづき、夕方から夜半になっても-14℃ほど。
これで天気は快晴・日差しがさんさんなんだから気味が悪い。一日中、
気温が1回も-10℃を上回ることがなかった。

朝に窓の内側が凍っているのはよくあることだけれども、今日の凍り方は
半端じゃない。普段は透明なつるつるの氷なのに、今日は白いザラザラの
氷が普段の倍くらい分厚く張ってて、まるっきり外が見えない。

こんな日は文字通り、1歩も外に出ないに限る。ひたすら部屋に篭城して授業の
課題を進める1日。朝から晩までひたすらリーディングの課題をこなしていた。
ビジネススクールでの授業(「情報通信インフラとビジネス」がテーマ)の教材は
ケーススタディー(事例分析)が中心で、今週は技術のアーキテクチャー戦略と
SunのJavaビジネスがトピック。思いもかけず技術経営そのまんまな内容の授業で、
予想外の拾い物をした感じだった。(ミシガン大には技術経営っぽいクラスが
全然ないなぁ、と諦めかけていた矢先だったので、こういう偶然はすごく嬉しい。)

内容は楽しいのだけれども、きちんと読みこなそうとすると、ものすごく頭を使う。
複雑に絡まったビジネスの事例を論理的に読み解いていくので、頭は爆発寸前。
実際、ベッドの上で一歩も動かないのにおなかがペコペコになるくらいの強烈な
カロリー消費!(脳ってエネルギー使うんだねぇ…。)4本の記事&論文を読むのに
午後まるまる4~5時間かかって、夕食の頃には頭がふらふらになっていた。

部屋から一歩も出ていないのに、夕食の食が進むのなんの…。


夕食後は別の授業(人間の情報検索行動)の授業のリーディングに取り掛かる。
これまた20年以上前にかかれた論文で、難解な文章と単語のオンパレード。
疲労を通り越して頭痛がガンガンする脳に鞭打ちながら、3時間かけて読み終えた。
終わった瞬間に即・脳死(?)。倒れこむようにして眠りに付く。

1日中ずっと読んでるだけとはいえ、読書も楽じゃない!

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January 17, 2005

典型的な夕食、とMartin Luther King Jr. Day

根っからの麺好きなので、毎日自炊をしていると好きなときに好きな麺が
食べられるのは嬉しい。ものぐさ初心者なので凝った料理はできないけれど、
慣れてきて好きな麺料理をルーチンワークのように作れるのは快適だ。

今日の典型的な夕食・キムチ焼きそば:

(1)牛ひき肉を炒める。(普通に売っているのを使うとハンバーグ1個分の量で
牛400頭が使われているので、狂牛病のリスクを減らすためにも必ずスーパーの
自家製ひき肉を使う。それなら牛1頭ぶんのリスク。)一度に500g近く炒めておき、
余った分は冷ました後に小分けにして冷凍庫へ。

(2)フライパンが熱いうちに、万能ネギを適当な長さに切って油で炒める。
(アメリカには普通のネギがない…。)同時に袋詰めの千切り人参を
どさどさと炒める。ちゃんと塩もふる。

(3)具が出来上がったら別の皿に移して、そのまま熱いフライパンで
3分ほどで焼きそばの麺を炒める。

(4)麺が出来上がったら具(肉と野菜)を戻し、スパイス代わりにキムチを
少し入れる。(キムチは入れすぎないところがポイント。あくまでも少々。)

(5)きちんと混ぜて出来上がり。

ものぐさぶりが伝わってくるレシピ↑だけれども、とても手早く美味しく出来上がる。
(フライパンが熱いまま一気に連続で炒めるので、流れが途切れないのがポイント。)
毎日1回、ほぼ必ず麺を食べてる。一日一麺。聞けば椎名誠もそんな習慣だとか(?)。

アメリカは手に入る食材がとても限られている(日本の食材の多くが無い)ので、
目の前にある食材で何を作るか頭をひねるのが毎日の生活だ。レパートリーも
自然と限られてしまうけど、変に目移りしないから満足度は高いのかもしれない(笑)。


今日は最高気温が-11℃。1日中、一度も-10℃を上回ることがなかった。
こういう日は一歩も外に出たくない。部屋の中に閉じこもってずーっとExcelの宿題。
窓の外から騒ぎ声が聞こえるので何かと思って見てみると、100人ぐらいの人々が
デモ行進をやっていた。今日はMartin Luther King Jr. Dayというアメリカの祝日。
キング牧師の誕生日を記念する休日なのだ。

せっかくの記念日なので、歴史に残る名演説"I have a dream"をネット上で読む。
彼が演壇で声を張り上げる様子を想像しながら読み、思わず涙が出そうになった。
英語はどうしてこうも素晴らしい演説を可能にするんだろう。

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January 16, 2005

Freezing Michigan

朝食をとりながらパソコン(Skypeという無料のソフト)で日本の実家と電話して、
しばらくExcelの課題を進める。6週間の課題のうち5週目の半分まで終わった。
明日には第1週の宿題をオンラインで提出するので、出来上がりの再確認をする。


昼から食料の買出しに出かける。昼の最高気温は-8℃、ビシッと冷えた1日だった。
珍しく晴れ渡っていて、街の空気も音も凍ったように透明感がある。車に乗って
エンジンを回し、待つこと5~6分。ここまで気温が寒いと、エンジンが温まるまでは
発車できないのだ。(寒いうちに回転数を上げるとエンジンが傷んでしまう。)

文学部の日本人・くみさんの家に行き、今度はくみさんの車に乗り換えて出発。
仮免中のくみさんの車は長いこと動かしてなかったので、たまにこうやって一緒に
動かさないといけないのだ。(屋外で風雪にさらされていたので車全体が文字通り
ガチガチの氷に包まれていて、やかんでお湯をかけないと動き出せなかった。)

日本食材店、質のいいスーパーなどを回りながら2週間分くらいの食料を買い揃え、
夕方には日本食レストラン「よつば」へと行く。「よつば」では以前、インターネットで
知り合って去年の11月にクラブへ連れて行ってもらったKENさんという日本人が
ウェイターで働いていて、もう辞めちゃったかな?と思っていたら、バッチリまだいた。
仕事場でKENさんに出会うのは初めてだったので、楽しい反面ちょっと気恥ずかしい。
久しぶりに会話を交わし、今度またメールを送る約束をした。チップもしっかり。

家に帰り着く頃にはすっかり夜になり、外の気温は-14℃に。くみさんの家の前で
荷物の積み下ろしをやっていたら、さすがに寒すぎて本気で死にそうになった。
5分ほど外で作業をするだけで体全体に冷気が染み渡る。震える暇すらない。
リサイクル用に部屋の中に置いておいた空のペットボトルを外に出すと、一瞬で
冷えて体積が減ってバキバキ言いながら凹み出す。観察してるとちょっと楽しい。

部屋に帰り着いて暖かい空気に触れたら、気が付けばベッドで2時間も気絶していた。
極端な寒さは体力を奪うのがよく分かる。買って来たひき肉を炒めて冷凍しようかと
思ったものの、もう動けないので明日の昼に先延ばしにすることにした。

この日記を書いている深夜の気温は-17℃、体感気温は-22℃。氷のミシガンだ。

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January 15, 2005

1月のつぶれ日

起きるとまた窓の内側がうっすらと凍っている。外の気温は-8℃。冬にしては
珍しく日が差していた。1月に晴れ間が覗くのは、週に1度あるかないかだ。

Excelをやらなきゃな、と思いながら朝食をとり、やおら教科書を広げたところで
強烈な脱力感。嗚呼、まだ時差ボケがあるらしい。気が付いたらベッドで3時間も
眠りこけていた。(今回は風邪のせいか、時差の適応に妙に時間がかかってる…。)

目が覚めると午後の2時。既にくみさん(文学部)と食料の買出しに出かける
時間になっていた。(先週は2人とも倒れたので今日に延期になったのだ。)
電話をかけてみると、どうやらくみさんも微妙につぶれている様子。
またしても2人で倒れてしまったため、結局明日に延期することになった。

その後もうだうだとベッドの上で過ごし、夕食を作ってメールを書いた以外は
ほとんど寝てすごした。典型的なつぶれ日だ。
最近活発に動き回りっぱなしだったので、こういう1日は体調管理にとっても大切。

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January 14, 2005

DJ Spooky: Rebirth of a Nation

朝起きると窓の内側がつるつるに凍っていた。こういう日は寒い、とすぐ解る。
外の気温は-8℃。そろそろ本格的な冬の寒さだ。

午前中は学校関係の大事なメールを何通か書いて過ごす。自主的な研究を
日本の丹羽先生に遠隔指導してもらう(&ミシガン大に単位認定してもらう)件は、
冬学期中にプロポーザルを書いて夏休みに正式スタートし、夏の終わりまでに
80%完成品に相当する中間報告書を作った上で年内に国際学会用に完成させる、
という計画になった。結果的にSchool of Informationの要求よりも遥かに厳しい
単位認定基準になったものの(さすが丹羽先生…)、大は小を兼ねる(?)なので
とりあえずOK。あとはCohen教授に計画の承認をもらえばゴーサインになるはずだ。

昼からは当のCohen教授が主宰するICOS Seminar(組織論ゼミ)で、
組織の「注意深さ」について北欧の製薬会社の事例を退屈にのんびり聞く。
3時にクラスが終わった後は、またまたExcelの宿題をすこしだけ進めた。


夜の8時から、大学附属の劇場でDJ SpookyRebirth of a Nationという
パフォーマンスを観る。The Birth of a Nation(国民の創世)というKKK賛美の
映画をVJでサンプリングしながらバックでHip-HopやDub、ドラムンベースといった
「黒人クラブサウンド」を流していくというパフォーマンスで、DJ Spooky自身も
知的教養派の黒人パフォーマーとして有名らしい。

内容はものすごく啓蒙的で、まったく嫌味ではないものの、知識層向けで難解。
個人的にはブラックサウンドととアメリカ史の精神的な関係がようやく肌で解って、
かつ現代アメリカと南北戦争・KKKのアナロジーにもそれなりに納得できたので
まさにDJ Spookyの意図どおり啓蒙されて家に帰ってきたのだけれども(笑)、
知識層が大半を占めるAnn Arborのような街以外で上演できる作品かいな?
…と、ちょっと心配になってしまった。

(帰宅してからインターネットで確認したら、他の上演場所はハーバード大やら
NY・サンフランシスコやらシドニーやら、インテリの塊のような場所ばっかりだった。
DJ Spookyは坂本龍一やオノ・ヨーコと共演したこともあるらしい。)

終演後は頭がふらふらになってしまったので(啓蒙されるのも楽じゃない!?)、
-10℃の凍てつく夜の中を15分ほど歩いて家まで帰り、そのまま就寝。
帰り道は耳が冷たくて、痛くて死にそうだった。

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January 13, 2005

初回で最後のExcel授業

6時に時差で目覚めて、夜明け前に朝食をとる。アメリカの小学生はみんな
こんな時間から学校に行くらしい。彼らの授業開始は7時半、真っ暗闇の中だ。
凍てつく冬にどんな気分でスクールバスを待つんだろうな、と思いを馳せる。
(テキサスで小学校に通ったときも、思えば薄青い空の下を出かけて行った。)

朝は不思議と目が冴えているので、心理学の授業のレポートを片付けた。
情報システムと人間の行動の関係について、簡単な考察を1~2ページ。
GMailについてつらつらと書いて、2時間ほどで仕上げる。


昼食に味噌キムチラーメンを作って(中身は名前よりもずっと単純な作りだ)、
2時からビジネススクールへExcelクラスの第1回を受けに行った。
授業が始まる時点で全課題の3分の2が終わっているのは少し気持ちいい。

教授も「授業には出ても出なくてもいいです。独習でも構いません。遅刻OK、
途中退出可。」と言うので、お言葉に甘えて最初の1時間で帰ってきてしまった。
難易度の高いフレックス制の授業、ということみたいだ。

それにしても、今日ビジネススクールで見かけた留学生は、なんだかみんな
妙にのんびりして見えた。School of Informationも牧歌的だと思っていたけど、
世の中案外それ以上に牧歌的なのかもしれない。(もちろん超多忙だけど。)
留学生の居心地は、ビジネススクールの方が少し良さそうだった。


部屋へ帰ると、本格的に時差の影響で体の力が抜けてくる。
6℃と暖かかった外も、夕方には雨が雪に変わって一気に冷え込み始めてきた。
明日からは最高気温が-7℃の世界に。脱力がひどいので早々に眠った。

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January 12, 2005

初・ビジネススクール

朝5時に目が覚めた。外は真っ暗。まだ時差ボケがひどいんだろうか。

朝食を食べてメールを書き、まずは2時間ほどExcelに向かう。7時半になっても
まだ外が真っ暗なので(さすが北方の冬だ)、さらに2時間ほどExcel。
今日で4週目の宿題まで先取りできたので、あとちょっとで6週ぶん完全踏破だ。
(今学期は前半が激戦なので、今のうちに先取りしておけば、ぶっ倒れてしまう
リスクをだいぶ減らせるのだ。なにせ去年は2月に見事に倒れたし。。。)

10時に昼食を食べ、Excelにもいい加減飽きたので12時ごろに昼寝してみる。
3時ごろに起き、再びExcelの予習。(いったい何時間やってるんだろう…?)

夕食をはさんで7時からはビジネススクールの授業。
「Business Network Infrastructure」という、ネットワークインフラがビジネスに
与えた影響を議論するクラスで、今日が第1週だ。授業は夜の7時~10時で、
完全に夜間学校スタイル。Evening classと言って、会社勤めの帰りの人が
受講できるようになっているらしい。さすがビジネススクール。

今回はMBAの人々に混じってのアウェー戦なので、ちょっとドキドキ。幸いにも
School of Informationの修士1年の日本人・有衣子さんと一緒に
履修するので、その点はちょっと心強かった。6週間・半学期ぶんの授業で、
・毎週、クラスでの議論
・グループで事例の分析をして発表
・関連のニュースやトピックを発表して紹介×2回
・授業で取り上げる事例の要約発表×2回
…の4つの課題で単位が付けられるらしい。半学期なので単位も半分なのだ。

ケーススタディー(現実のビジネスでの事例を分析して討論する授業スタイル)が
中心の典型的なMBAの授業で、あぁ、ビジネススクールに来たんだなぁ、と
ちょっと嬉しくなってしまった。(ただ、ついていくのに必死だろうけど…。)
ビジネススクールはお金持ちなので、革張りの豪華な椅子が気持ちいい(笑)。
人数も12人とこじんまりしたクラスで議論も活発。うまくやっていけたらいいな。


今日は最高気温が7℃もあって、妙に暖かい1日だった。
Ann Arborの街は霧だらけ。部屋から外を覗くと地面が見えないほどの濃霧。
明後日からは一気に20℃近く冷え込んで、最高気温が-10℃位になるらしい。
嵐の前の静けさ、と言ったところなんだろうか。

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January 11, 2005

Nothing but Excel work

朝早く起きてからメールを何通か書き、そのまま1日中うだうだとExcelの予習。
6週間ぶんの宿題を2週間ほどで終わらせようとしているので、ほとんど毎日
朝から晩までExcel漬けになってしまってる。運転免許と同じで、集中した期間に
勉強した方が効率は良いのだけど、さすがの分量の多さにちょっと舌を巻く。
(内容が難しいというよりも、分量が多いので面倒くさい…。)

時差ボケなのか何なのか、体にうまく力が入らない。体のリズムが変だ。
明日の夜は初めてのビジネススクールでの授業。

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January 10, 2005

ツナキムチ冷麺!

まずは朝、起きてからExcelを数時間。

昼に近くの日本料理屋(「SADAKO」という変な名前。日本人経営でないので
寿司以外はあまり美味しくない…。)でカリフォルニアロールのてんぷらを食べる。
アメリカの多くのお寿司屋さんでは、頼むと巻き寿司をてんぷらに揚げてくれて、
これが意外に美味しいのだ。中身のセレクションには注意しなきゃいけないけど
(鉄火巻きのてんぷらは美味しくなさそうでしょ?)、てんぷらと巻き寿司の
美味しいコンビネーションを見つけるのも楽しみの一つ。アボカドはいけますよ。

昼食を食べてから、ビジネススクールの図書館へ行って注文しておいた
教材を受け取る。今学期前半はビジネススクールの授業を2つ取ることにした。
さっすがビジネススクール、建物も豪華だし超きれい…。

ビジネススクールの次は、近くのCoursepack屋さんへ行って、別の授業の
教材をゲット。Coursepack屋というのは、Coursepackと呼ばれる授業の教材
(リーディング用の論文を集めた1冊数百ページほどのコピーの束)を印刷して
売ってくれる所。教授が「これとこれの論文のセットを作って!」と注文すると
お店の側で権利処理業務(著作権料の支払いとか)を全部代行してくれて、
完成品のコースパックを1冊$30~$100くらいで学生に売ってくれるのだ。

今日のCoursepack屋さんはちょっと変なお店で、注文表とお金を店員に渡すと
Coursepackの原本の束(山積みの紙)を渡してくれる。で、コピー機の所に
案内されて、「あとは自分でコピーしてね。終わったら製本してあげるから。」
と言われ、せっせと自分でコピー。(一応全自動コピー機。)終わるとバイトの
店員さんが製本機でバインドしてくれる、というシステムになっている。

なんで自分でコピーするの!?と最初は戸惑ったものだったけれども、どうやら
法律の関係で、「他人のために教材をコピーしちゃいけない」からなのだそうだ。
自分でコピーすれば権利料が省けて安上がりになる、という仕組みらしい。


教材をゲットした後は車でお買い物へ。日本食材屋さん(中国人経営)へ行って
麺類やらキムチやらを買い、直後に別のスーパーへ行って普通の食材を買い込む。
ついでにコンピューター屋さんへ行ってパソコン用のメモリー512MBを購入。
やたらと走り回った1日だった。

ついに念願のキムチが手に入ったので、夕食にツナキムチ冷麺を作ってみた。
…あり得ないくらい美味しい!ツナだけではいまいちパンチに欠けてたのが、
キムチを入れると完璧な韓国風味に!週に1度は食べたくなる味だった。

しかも、麺を茹でてツナとキムチとゆで卵を載せるだけ、という手軽さ。最高♪


夜は再びExcelの宿題を数時間。ただただExcel。ひたすらExcel。

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January 09, 2005

Excelの滝に打たれる

1日中Excelの予習をどっぷり進める。Excelにこんな機能があったのか!と
気持ち悪くなるくらい隅々まで使い尽くしていた。見たことも聞いたこともない
機能を相手に黙々と無心にExcelに打ち込み、朝から晩までじっと作業を
続けていたので、まるで滝に打たれる禅僧の冬修行のような感覚だった。
(外は雪が降ってるしね…。)

毎週恒例の日曜夜の日本ドラマは、フジTVの「人間の証明」。
安っぽい刑事ドラマと安っぽい流行りドラマを足して2で割った感じで退屈だった。
(小説で読んだら面白いのだろうけれど…。)これから日曜夜は何して過ごそう?

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January 08, 2005

倒れる2人

午前中はひたすらExcelの宿題(予習)を進める。

午後からくみさん(文学部の日本人)と買出しに行く予定になっていたのだけれど、
約束の時間に近くなった頃に急に体の力が抜けて、ベッドに倒れてしまう。
遠のく意識(?)の中でメールをチェックすると、くみさんも風邪で倒れたとの連絡が。
ああ、じゃあ今日の買出しは中止か…と思った瞬間、そのまま意識が途切れた。

目を覚ますとすっかり夕食の時間。手早く簡単な食事を作り、食後に再び
少しExcelに取り組んだあと、すぐに眠った。やっぱり疲れていたんだろうか。

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January 07, 2005

冬学期スタート!

今学期の初授業。朝9時からInformation Seeking Behaviorのクラスへ行く。
人間が情報を調べる時の行動について教わったり議論したりする授業で、
ずっと前から取りたかった目玉授業(?)の1つだ。朝早いのだけが最大の難点…。
9時から12時まで3時間、初回なので簡単なイントロダクションで終わる。

今日から4月の終わりまで冬学期。厳冬のうえにスケジュールも厳しいので、
まさにサバイバルの4ヶ月。無事生き延びられるといいな、と気を引き締めた。


1時間半の昼食を挟んで、1時半からは恒例のICOS Seminar(組織論ゼミ)。
今学期で3回目の履修になるけれども、毎週のゲスト講師の講演は視野が
広がるのでとても楽しみ。ハズレも多いけど、たまに大当たりもある。

今日のセッションは超大当たりの1つで、コロンビア大学の全盲の心理学者が
「選択肢の多さ」と人間の決断に関する強烈な研究をプレゼンしてくれた。

可能な選択肢が多いと決断が鈍る、というのは直感的にも正しそうだけれども、
選ぶべき選択肢が増えれば増えるほど
・決断がリスクを回避する方向に働く(無難な選択肢を選びがちになる)
・もしくは、決断自体をやめたり先延ばしにしたりしてしまう
・決断を鈍らせることで明らかに不利になると分かっていても、決断が鈍る
…のだそうだ。

理由はとても単純で、選択肢が多くなるほど「誤った選択をするのが怖くなるから」。
選択肢は多ければ多いほどいい、というものではないのだそうだ。
目から鱗の衝撃的な講義で、思わずその日のうちに日本の丹羽研究室に
メールで紹介してしまった。(もちろんそちらでも大反響。)

こういう異分野で最先端の研究に触れられると、ミシガンに来た甲斐があるなぁ、
と感慨深くなる。こういう環境で自分も研究をまとめられたら最高かもしれない。


ICOS Seminarが終わって帰宅後、しばらくExcelの課題に取り掛かる。
順調に進んで2週目の宿題も半分完了。普段は予習グセなど毛頭ないので、
不慣れなことをするとちょっぴり気持ちがいい(笑)。

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January 06, 2005

Excelを使い倒すクラス。

今日は一日ずっと家にいると決めたものの、まだ授業の教材も手に入らず
何もやることがないので、Excelのクラスの予習をすることにした。今学期の
前半はビジネススクールの授業を2つ取ることにしていて、そのうちの1つが
「Excelのエキスパートになる」という面白い授業。Excelをとにかく徹底的に
気持ち悪いくらい使い倒して、隅々まで活用できるようになるらしい。

毎週の宿題を提出して最後にテストを受ければ単位が来るのだけど、肝心の
宿題の内容が既に全部発表されていて、テキストブックももう手元にあるので、
今日からでも宿題に取りかかれてしまう。今学期は前半戦が激しくキツイので、
今のうちにExcelのクラスだけでも先取りしてしまおう、と予習を始めた。

やってみると意外に進むので、ついついのめり込んでしまう。朝から晩まで
1日中Excelをゴリゴリ使い倒して、気が付くと1週目の宿題が終わってしまった。
来週はラッキーなことにいくつかの休講が重なるので、この2週間でExcelクラス
6週ぶん全部の宿題を終わらせてしまいたいな、と思う。がむばらねば…!


相変わらず咳はひどく、少し熱もある。時差ボケもメチャクチャ。
体調は最悪だけれども、体の芯に力を感じるのが救いだ。1年前とは大違い。
保健センターでもらった咳止めシロップを飲みつつ、早く治るといいな、と願って
ただひたすら横になって眠った。

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January 05, 2005

時差…

一日中家にいる。時差で睡眠のリズムがメチャクチャに。

・朝7時起床。午前中はいろいろ片付けetcをして過ごす。
・昼食(うどん)を食べた後にベッドでダウン、3時間の昼寝。
・夕方、School of Social Workの図書館へ本を返却に。外は-6℃で大雪。
・帰宅後、雪の外出(40分)の疲れで再度ダウン。3時間寝る。
・21時に起きて夕食(焼きそば)。その後、眠れず途方に暮れる。
・未明の5時半ごろ寝る。朝9時起床。

こんなんで風邪治るんだろうか?相変わらず咳はひどいし。


昨日買った加湿器は快調♪喉が痛くならなくなった。
一方、豚肉の薄切りは見事に不発。筋だらけで噛み切るのに一苦労…。
(やっぱりアメリカでステーキ以外の美味しい肉は手に入りにくいのね。。)

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January 04, 2005

買出し→勝手に韓流。

風邪と時差でまったく体に力が入らないのだけれども、ひとまず車で買い物へ。
明日から大雪みたいで、今日出かけないと余計に大変そうなのだ。

スーパーへ行って食料をゲット。脂身の多い豚肉の薄切り、というミシガンでは
普通ではありえない品が手に入る。ものぐさ用・ニンジンの千切りもちゃんと売ってて、
今日の買い物は程好い収穫。気温も3℃くらいなので、外を歩くのも苦にならない。

続いてスーパーの隣にあるBed Bath & Beyondという生活用品店で、加湿器と
新しい枕をゲット。去年の冬は乾燥で脱水症状に陥り、本気で見事に昏睡直前まで
死の淵をさまよった(※3日間完全に立てなくなり、3週間学校を欠席した)ので、
この$79.99のちっちゃな加湿器は心強い見方だ。


日本では韓流ブームみたいだけれども、そんな流行りとはぜんぜん関係なしに、
最近自分で勝手に韓国料理がマイブーム。Ann Arborには韓国人留学生が多く、
おかげで韓国料理屋さんには事欠かないのだ。(美味しい日本食屋は少ない。)

実は今日、スーパーで冷麺の素を衝動買いしてしまって、夕食に冷麺を作ってみた。
Ann Arborの韓国料理屋さんで冷麺を注文したくなった時、英語で何と言えば
いいのかさっぱり分からず、思い余ってクラスメートの韓国人の女の子に
「韓国語で冷麺って何ていうのー!?」と聞いてみたところ、答えはNaeng Myun。
レストランでネイン・ミュンと言えば良いということが分かってウキウキしていたら、
スーパーでたまたまNaeng Myungと書いた乾麺を発見し、つい買ってしまったのだ。

アメリカで買う商品のありがたいところは、日本食でも韓国食でも英語の解説文が
付いているところ。(サッポロ一番みそラーメンもちゃんと英語解説つきなのだ。)
ハングル文字はもちろん意味不明だけど、脇に英訳があるので調理法は理解可能。
麺を3分茹でてスープを水に溶き、ゆで卵とツナ缶、そしてほうれん草を載せて
ツナ冷麺の出来上がり。

見事に冷麺が出来上がってシアワセだったけれども、やっぱりちょっと物足りない。
今度はキムチを買ってきてツナキムチ冷麺にすれば完璧、かな…?


時差で睡眠が狂い始める。変な時間に寝てしまい、夜中に起きてる羽目になった。
このまま新学期に突入して大丈夫なんだろうか?
風邪を押して買い物に行ったので、いよいよ体もフラフラに。明日は家にいよう。。

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January 03, 2005

Home?

飛行機がデトロイト空港に定刻通りに着陸すると、時間は昼の2時半ごろだった。

黒人女性の入国審査官にパスポートと書類一式を渡し、指紋と顔写真の採取。
入国許可のスタンプが捺されると、上機嫌な声で「Welcome home!」と言われる。
現住所は一応ミシガンだから、まぁ確かにhomeなのか…、と思いつつも、
そんなことを入国審査で言われたのは初めてだったので何だか面食らった。

眠い目をこすりながら空港の外に出て、同着の日本人の人々と一緒に、
迎えに来てくれていた百合さんの車でAnn Arborへ向かった。
相変わらず喉が激痛のように痛くて、車中でもひたすらせき込んでいた。

年明けのミシガンにしては妙に暖かく、気温も3℃くらいある。
雪ではなく雨が降っていて、道端の雪はみんな融けてしまっていた。
着いた日がこういう暖かさで良かった、とぼうっと考えているうちに、
車はすぐにAnn Arborに着いてしまった。

ひさしぶり(といっても2週間ぶり)の部屋に戻り、荷物を置いて一休み。
そのまま眠りこけたい気もしたけれど、体調が深刻なのでまずは医者へ。
眠い体に鞭打って保健センターへと歩き、風邪薬をもらって帰ってきた。

荷物を片付けたり買い物をしたり、と色々やりたいことは多いのだけれど、
気力・体力ともに限界近い。「面倒なことはすべて明日に先送り!」と
つぶやいて、日が暮れたら一気にベッドに倒れこむ。ぐっすり。


昼に、丹羽先生(学部時代の指導教官)のお嬢さんからメールが来ていた。
去年の夏に下北沢の喫茶店で留学の相談に乗ったのだけれども、なんと早々に
イギリスのSussex大に合格が決まったらしい。(割と有名校です、ちなみに。)

日本時間でちょうど自分の誕生日(1月4日)になったばかりの時間帯だったので、
こういう朗報が最高のプレゼントだよなぁ、と大きくガッツポーズしてしまった。
とりあえず新年から縁起良し♪(自分は喪中だけど…。)

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